わなを使って川の自然観察 どんな生き物入るかな?【もっと自然遊び ちょこっとラボ④】

 昔は釣りざおや網を持って、子どもだけで水辺に出掛けるのは日常でしたが、今では自然離れが進んでいます。代わりに液晶画面を通したバーチャルな世界で心をときめかせています。そこで、自然に向かう好奇心や意欲を呼び起こすため、とっておきの秘密道具を作りましょう。

魚トラップの作り方
魚トラップの作り方
バケツや水槽に移して観察してみよう
バケツや水槽に移して観察してみよう
ペットボトルの底にどんな生き物がいたかな?
ペットボトルの底にどんな生き物がいたかな?
魚トラップの作り方
バケツや水槽に移して観察してみよう
ペットボトルの底にどんな生き物がいたかな?

 人が知恵と工夫で生き物を捕獲するわな(トラップ)です。水辺にたくさんの野生生物が潜んでいることに驚き、獲物がピチピチ跳ねる手応えで、眠っていた五感や野性の本能が目覚めます。
 小魚を捕るためのセルロイド製のセルビンと呼ばれる仕掛けが釣具屋さんで売られていますが、家庭ごみのペットボトルで似たものを手軽に作れます。ごみも工夫次第で愛用の道具に。図は2リットル用を2個使ったものですが、500ミリリットルの小さなペットボトルでも仕掛けができます。
 ボトルの注ぎ口を魚の入り口に使い、入りやすく出にくい構造(返し)にします。2個のペットボトルを接合するには、ホチキスが簡単です。注ぎ口部分はそのまま残してもドジョウやハヤなどの小魚は入りますが、大きめの魚を狙うなら入り口を切って広げても可。魚の気持ちや行動を想像すれば、入り口を川下に向けることも気づきます。
 魚をにおいで誘引する専用の餌も売られていますが、金魚用の餌が手間要らずでお薦め。昔はぬかをいって小麦粉と混ぜた餌団子が主流でしたが、魚肉ソーセージをちぎって入れた子もいました(餌次第で、魚だけでなくエビやイモリ、ザリガニも捕れます)。
 何より大切な工夫は、どんな場所に仕掛けるか。川や池の真ん中ではなく、隠れ家のある隅を狙うこと。仕掛けは透明ですが、草や石などで隠すことがこつ。経験がものを言う世界ですから、失敗と経験者の助言を生かすことが大漁の喜びにつながります。
 <山田辰美/常葉大名誉教授=藤枝市=、イラストも筆者>

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