ワクチン職場接種、静岡県内スタート 現役世代の実施加速 申請93会場 休暇制度も

 新型コロナウイルスワクチンの職場接種が21日、静岡県内の一部事業所で始まった。職場接種は医師や看護師、会場を自前で確保し、同一会場で最低千人程度に2回接種するのが基本。県によると、県内では20日までに93会場の申請があった。多業種で準備が進んでいて、接種のペースは今後、加速する見通し。

職域接種で新型コロナウイルスワクチンの接種を受けるJR東海の社員(左)=21日午後、静岡市葵区
職域接種で新型コロナウイルスワクチンの接種を受けるJR東海の社員(左)=21日午後、静岡市葵区

 「名前を確認させてください」「アルコール反応はありませんか」。接種初日のJR東海の静岡健康管理室(静岡市葵区)。打ち手の看護師や保健師が接種を希望する社員に声を掛けた。この日は輸送指令や医療業務に携わる10人が接種を受けた。
 同社は静岡市や名古屋市など4カ所に接種会場を設置した。鉄道事業に従事する全社員約1万7千人が対象で、静岡地区は約3400人。7月以降に接種を本格化させ、4会場合わせて1日約400人ペースで進める。2回目接種は9月中に終了する予定。同社健康管理センター所長で統括産業医の遠田和彦さん(54)は「従業員が安心して働く環境を整え、利用者にも安心してもらえる」と期待する。
 県中部を中心にスーパーを出店する田子重(焼津市)は24日から、医療機関1カ所を会場に接種を始める。希望の従業員と同居家族が対象で、約2千人を想定。8月中に2回目の完了を見込む。
 遠州鉄道(浜松市中区)は電車やバス、タクシー運転手と介護職のグループ従業員約1800人を対象に、7月中旬~9月上旬ごろの実施を計画した。静岡銀行はグループ約6500人のうち、希望者と家族に接種する。月内にも接種を始める予定だ。
 ワクチン接種に絡んで休暇取得制度を設ける企業もある。静銀は接種1回につき最大3日間、田子重も接種者の体調に応じて休暇を取得できるようにした。7月中旬以降に接種を計画するヤマハ(浜松市中区)も休暇制度を検討している。
 県担当者は「早期に集団免疫を獲得するためにも、企業の協力(の意味)は大きい」と歓迎する。
 (社会部・白柳一樹、武田愛一郎)

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