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両陣営が談話 静岡県知事選を終えて  

 川勝平太氏が前参院議員の岩井茂樹氏を破り、4選を果たした静岡県知事選の結果について、両陣営の幹部が21日、県庁で記者会見を開き、受け止めを語った。
 ■川勝平太氏陣営 阿部卓也選対本部長
 自民党推薦の候補、しかも前職の参院議員が相手だった。非常に厳しい選挙になると覚悟を決めた。主張が県民に伝わり、その成果が投票率の向上につながったとみている。
 自民の持つ組織力と物量作戦には恐怖すら覚えた。ただ、川勝陣営は県民の安全安心を第一に考え、新型コロナウイルスをまん延させない選挙戦を心掛けた。リニア中央新幹線問題は大きな争点の一つだったに違いない。対立ではなく、使命感を持って臨んだ。
 人集めではなく、現場主義を貫いてきた川勝氏が県内各地を視察に出かける異例の戦略も取った。本人は過去4回の選挙の中で今回が一番楽しかったと言った。

 ■岩井茂樹氏陣営 野崎正蔵自民県連幹事長
 各地域で街頭演説をやったが、かつてないほどの人数が来ていた。活動が浸透しているバロメーターと判断していただけに、今回の結果に驚いている。マスコミが組織戦と報じることで自民対「県民党」という構図ができてしまった。
 準備期間が短く、周囲への声掛けなど一番票に結びつく活動が遅れた。ただ、負けはしたが、正々堂々と戦えた。最悪の事態は選択肢を示せないことだった。
 リニアに関しては相手の表現がうまかった。大井川の水が足りているかの議論はリニア以前からあったが、県は取るべき対応を取っていないと考えている。そこからしっかりと議論したい。

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