特集 : 函南町

コロナ禍転じてピリッと新商品 授産施設運営NPO×わさび漬け製造会社がタッグ 三島

 三島市で授産施設を運営する特定NPO法人「にじのかけ橋」と同市のわさび漬け製造販売「山本食品」が、廃棄するシイタケの軸とワサビで作るつくだ煮を発売した。新型コロナウイルスの影響で激減する仕事の確保に向けてシイタケ栽培を始めた同NPOと、コロナ禍で空いた時間を新たな挑戦につなげる同社が手を組み、新商品開発につなげた。

廃棄するシイタケの軸で商品化したワサビのつくだ煮=5月下旬、三島市
廃棄するシイタケの軸で商品化したワサビのつくだ煮=5月下旬、三島市

 同NPOは昨年9月、施設で働く障害者120人の雇用を守るため、シイタケ栽培を開始した。函南町で3カ月に3200キロを生産し、三島市でシイタケと地元野菜を売りにした飲食店をリニューアル。シイタケを使った総菜パンや土産品なども販売している。
 そんな中、大量に捨てられるシイタケの軸に目を付けたのが同社の山本豊社長。2月にユーチューブで紹介するシイタケとワサビのコラボ動画の撮影に訪れ、傘から切り取られる軸でワサビのつくだ煮ができないかと思い付いた。すぐに持ち帰って自宅で試作し、手応えをつかんだ。
 乾燥させた軸とワサビを約3時間煮込んで甘辛く味付けする。通常のシイタケよりも味の染み込みに時間がかかり、試行錯誤を重ねながら完成させた。歯ごたえとシイタケの風味、ワサビの辛さが合わさった自信作。軸の検品、乾燥などの作業は同NPOが担当し、授産施設の障害者ら約60人の仕事になるという。
 パッケージはシイタケの傘をイメージし、ワサビや虹、富士山を描いたイラストで明るいデザインに仕上げた。5月下旬から伊豆わさびミュージアム(函南町)などで販売を始めた山本社長は「コロナがなければ生まれなかった商品。今は苦しい時期かもしれないが、前を向いてできることを続けたい」と話した。
 (三島支局・金野真仁)

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