静岡県知事選2候補 演説内容の変化を分析 法大・白鳥研究室

 法政大大学院の白鳥浩教授(現代政治分析)の研究室が15日までに、知事選に立候補している現職川勝平太氏(72)と前参院議員の新人岩井茂樹氏(53)=自民推薦=の選挙期間中における演説内容の変化を分析した。告示後初の日曜の6日と、投開票前最後の日曜となった13日の両氏の演説を定点観測した。

知事選 立候補者が各日の演説(定点)で費やした話題
知事選 立候補者が各日の演説(定点)で費やした話題
候補者の演説を聞く有権者=3日、静岡市内
候補者の演説を聞く有権者=3日、静岡市内
知事選 立候補者が各日の演説(定点)で費やした話題
候補者の演説を聞く有権者=3日、静岡市内

 白鳥教授によると、3日の告示日の第一声は両氏とも総花的に幅広い分野の政策を話題に挙げていたが、日を追うにつれ、訴えに相違がみられた。
 6日は川勝氏のJR草薙駅南口、岩井氏の浜松市浜北区での演説を分析した。川勝氏は三保松原や南アルプスなど環境に関する話題に46・2%を費やし、リニア中央新幹線工事への批判に17・8%を充てた。岩井氏は新型コロナウイルスのワクチン接種などに関する川勝氏の批判に47%の時間を割き、26・6%を使って県民との対話の必要性を説いた。
 13日に静岡市中心街で街頭に立った川勝氏はコロナ対策に充てる費用について13・1%、自身の政治姿勢について12・1%を使った。岩井氏からの批判を意識してか、女性の活躍や現場、対話を重視した政治姿勢などについて踏み込んだ弁明に時間を費やした。
 同日にJR静岡駅南口に立った岩井氏の演説は、主張の構成割合は6日とほぼ同じ。川勝氏への批判に48・1%を使い、国とのパイプの大切さに23・4%、新型コロナ対策に18・6%を充てた。ワクチンの円滑接種に向けた提案など政策面の主張も展開した。
 遊説のエリアを追うと、川勝氏は序盤から大井川流域に入り、リニア問題を争点とする姿勢を前面に出した。岩井氏は知名度が低いとされる県西部から回り、2週目から地盤の東部と続いて票の掘り起こしを図った。
 白鳥教授は「川勝氏は序盤に個人で大きな敵と戦っている構図を演出し、後半にかけて動員を増やしていった」と指摘。岩井氏については「閣僚が来るなど自民総出で戦っているのが分かる。国会閉会後、どれだけ追い込めるか注目している」と分析した。

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