浜松新野球場の将来像は… 静岡県知事選2候補の主張に地元注目

 浜松市西区の遠州灘海浜公園篠原地区に静岡県が建設予定の野球場はどのような施設になるのか。20日投開票の知事選に向け、市民は4選を目指す現職の川勝平太氏(72)と新人の前参院議員岩井茂樹氏(53)=自民推薦=の主張に注目している。県は昨年度、基本計画を策定予定だったが、コロナ禍に伴い、策定時期を含めコロナに対応するための見直しを決めた。両候補は規模や官民連携での整備運営手法、津波避難施設としての活用などを訴える。

県が計画する野球場の予定地を視察し、県職員(右から2人目)の説明を受ける県議=2020年11月中旬、浜松市西区の市総合水泳場トビオ
県が計画する野球場の予定地を視察し、県職員(右から2人目)の説明を受ける県議=2020年11月中旬、浜松市西区の市総合水泳場トビオ
遠州灘海浜公園篠原地区の地図
遠州灘海浜公園篠原地区の地図
県が計画する野球場の予定地を視察し、県職員(右から2人目)の説明を受ける県議=2020年11月中旬、浜松市西区の市総合水泳場トビオ
遠州灘海浜公園篠原地区の地図

 県は昨年12月、新球場をコロナ対応施設とする見直し案を本年度前半をめどに策定すると議会で説明した。座席の間隔や通路を広げたり、手洗い場を増やしたりするなど対応策の検討を進めている。
 県が昨年3月に示した比較4案のうち、規模は静岡市駿河区の草薙球場に近い2万2千人収容と沼津市の愛鷹球場に近い1万3千人収容の2案。構造は「内外野をコンクリート壁や屋根で囲み、防風効果が高いタイプ」と「外野を盛り土構造とし、防風効果が低いタイプ」の2案。
 街頭演説で川勝氏は「プロ野球を開催できる球場にしたい。公設民営や民設民営という選択肢も考えられる」「津波の際に(付近にいる人が)避難できるアルプススタンドを設けたい」と踏み込んで提案する。
 元国土交通副大臣で「防災の専門家」を自認する岩井氏は「大型施設は維持管理費が膨らむので、民間活力の導入も検討すべき。避難施設としては海側に向かう人も生じるため、安全性の検証が必要」との見方を示す。
 策定延期を受け、老朽化が進む市営浜松球場(中区)の再整備を検討する市議会特別委も方針決定を先送り。同球場が担ってきた高校野球県大会などの会場は市内の既存の他球場で賄う考えで、「県がどんな施設を計画するのか見守りたい」と注視する。篠原地区住民でつくる地域活性化促進協議会の鈴木達範会長(75)は「東日本大震災を機に沿岸部の人口流出が進んだ。拠点を整備して活気を取り戻したい」と期待。一方、「新たな球場は本当に必要なのか」と冷めた声も聞かれる。
 (浜松総局・瀬畠義孝)

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