コロナ禍も創作発表 静岡文学マルシェ 古書店の1棚で

 静岡県内外のアマチュア作家が小説や詩歌などの私家版や同人誌を持ち寄って展示販売してきたイベント「静岡文学マルシェ」。新型コロナウイルス感染拡大の影響で展示会が開催できない中、実行委員会は静岡市葵区の古書店の1棚を借りて文芸創作の明かりをともし続けている。1カ月ごとに3組が出展する形式で、期間は来年2月まで。

自作の短歌集を出展した壬生さん(右)と、実行委員の添嶋さん=静岡市葵区七間町のヒガクレ荘
自作の短歌集を出展した壬生さん(右)と、実行委員の添嶋さん=静岡市葵区七間町のヒガクレ荘

 マルシェは2016年に始まった。毎回60組を超える参加があったが、コロナの影響で昨年中止となり今年も開催を断念した。実行委員の1人、添嶋譲さん(49)=焼津市=は「多くの作家が展示会に合わせて創作し、年々盛り上がってきたところだった。発表の場を確保したい思いが強かった」と話す。七間町に今年オープンした「本とおくりもの ヒガクレ荘」で、1棚分の棚主として本を置けると知り、文学仲間に参加を呼び掛けた。
 展示会の日だけでなく、一定期間書棚に並ぶことで書き手と読み手に新たな出会いを提案する。6~8月の9組分の枠に県内外から3倍の応募があった。6月分の抽選に当たり、星や宇宙について詠んだ短歌集を置く袋井市の会社員、壬生キヨムさん(36)は「自分の作品が本屋に並ぶことはめったにない。読者の反応が楽しみ」と喜ぶ。
 9~11月の出展は7月に「静岡文学マルシェ」のウェブサイトで募集する。参加費は1組千円。
 (文化生活部・岡本妙)

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