伊東市長に小野氏再選 新人石島氏を破る

 任期満了に伴う伊東市長選は23日、投開票が行われ、無所属で現職の小野達也氏(58)が、無所属新人でフィットネススタジオ経営の石島明美氏(53)を退けて再選を果たした。投票率は44・39%と前回選から9・53ポイント低下し、過去最低となった。

当選を決め、花束を手に喜ぶ小野達也氏=23日午後9時56分、伊東市湯川
当選を決め、花束を手に喜ぶ小野達也氏=23日午後9時56分、伊東市湯川

 小野氏は観光、建設などほぼ全ての業界団体の推薦を受けた。市議の大半に加え、長年選挙戦を繰り広げた陣営の支援も受け組織戦を展開した。4年間の実績とコロナ対策における市政継続の必要性を訴え支持を集めた。
 石島氏は「しがらみのない政治」を掲げて現市政批判の受け皿になったものの、政策は具体性に乏しく広がりは限定的だった。
 午後9時半ごろ、小野氏の陣営に当選確実の一報が入ると、支援者は安堵(あんど)の表情を浮かべた。小野氏は「リーダーシップをとって約束したことを確実に進めたい」と決意を新たにした。

 ■解説 現実路線を選択、一定数批判票も
 コロナ禍による観光業の低迷に直面する市民は、苦境を乗り越えるかじ取り役を引き続き現職の小野達也氏に任せた。切れ目ない対策が不可欠な非常時とあって、一定の実行力がある現市政を継続させる現実路線を選択したと言える。ただ、投票率は過去最低で市民の関心は高まらなかった。ほぼ無名の新人候補に一定数の支持が集まった結果を、小野氏は受け止める必要がある。
 ボトムアップの市政運営を掲げる小野氏は子育て支援などを着実に実行してきた。コロナ対策でも20億円以上の財政出動で市内経済を下支えした。一方で人口減少や観光再生など市政に山積する課題の解消は残されたまま。ワクチン予約の混乱も相まって一定数の批判票になった。
 小野氏は2期目の公約に「新しい伊東スタイルへの挑戦」を掲げる。コロナ時代に対応した観光振興策や移住定住促進などを実現し、明るい街の将来像を示せるか。手腕が問われる。
 (伊東支局・山本一真)

 ■伊東市長略歴
 小野達也(おの・たつや)氏 伊東市出身。1987年に同市内で水産加工会社を設立。2005年から県議を通算3期8年務め、17年市長選で初当選した。焼津水産高卒。宇佐美

 ■伊東市長選開票結果
 当 16,369 小野達也 58 無現②
    9,021 石島明美 53 無新
 ▽投票総数 26,198 ▽有効 25,390 ▽無効 808
 

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