特集 : 函南町

飲食店、自慢の味を冷凍自販機で コロナ禍「非対面」ニーズ満たす

 長引く新型コロナウイルス禍で店内飲食の客足が戻りにくい中、店の軒先などに冷凍自動販売機を新たに設け、自慢の味を提供する動きが広がっている。感染症予防で強まる非対面取引のニーズを満たす手段の一つとして有力視され、自販機メーカーは県内事業者への提案活動に力を注いでいる。

「餃子研究所」前で稼働中の冷凍自動販売機=静岡市駿河区
「餃子研究所」前で稼働中の冷凍自動販売機=静岡市駿河区

 「人との接触を避けたい消費者は多い」と強調するのは、居酒屋チェーンを経営する正悦(静岡市駿河区)の藤嶋慎太郎社長。JR静岡駅近くの「餃子研究所」で提供中のギョーザ3種を調理前の状態で、製造直売拠点前に設置した冷凍自販機で販売している。
 店内飲食の売り上げが激しく変動する中、巣ごもり需要をつかむ一手として4月上旬に導入。24時間販売を始めると、営業終了後の深夜帯に10パック以上が売れる日も少なくないという。藤嶋社長は今後の出店計画に触れ、「郊外への設置も検討したい」と語る。
 製麺業の麺工房(函南町)も17日開業した工場直売所の店先で冷凍自販機を稼働させ、ラーメンやギョーザなど自社製品を終日販売する。昨年は取引先の休業などで売り上げが一時半減。新商品投入や販路開拓で回復させたが、今後の減収局面への備えとして直売に乗り出した。今後は自販機で取引先の人気ラーメンを売り出し、取引先の集客回復に貢献したいとしている。
 業務用冷凍・冷蔵庫メーカーのサンデン・リテールシステム(東京)は2月、新型冷凍自販機を発売した直後から県内飲食店の問い合わせが続き、静岡市駿河区の静岡支店も商談対応に奔走中。北畑美一支店長は「コロナ禍の生活様式に応じて冷凍食品の販売を検討中の県内事業者は、複数店舗を構える外食企業から個店まで幅広い」と説明する。

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