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眺望抜群 尾根駆け抜ける 伊豆トレイルジャーニー【しずおかアウトドアファン】

眺望抜群尾根駆け抜ける伊豆トレイルジャーニー  伊豆半島西部の山野を駆け抜けるトレイルランニングレース「伊豆トレイルジャーニー(ITJ)」。メインとなるのは松崎町の松崎港から伊豆市の修善寺総合会館までの全長69・1キロのコース。累積標高は上りが3242メートル、下りが3162メートルに達し、絶景を求めて毎年、国内外からランナーが集う。10日に行われた今年の大会を訪ねた。
 坂道なんの 応援を力に photo03 伊豆トレイルジャーニーのルート図
夜明け前にスタートを切るランナー=松崎町の松崎港  スタートは夜明け前。会場の照明と参加ランナー1606人がともすヘッドランプの明かりが輝く。午前6時、合図とともにランナーが続々と走り始めた。松崎町の山中に入ると、標高約800メートルの八瀬峠に向けて一気に高度を上げていく。軽快な足取りの実力者からマイペースでゆっくりと着実に坂を上る人までペースはさまざまだ。コースの途中には数カ所の「エイドステーション」が設けられ、ランナーたちが立ち寄って地元グルメや飲料などを補給した。
ドーナツや缶入り飲料のほか豚汁も用意されたエイドステーション。振る舞われる名物を楽しみにするランナーもいる=伊豆市の西伊豆スカイライン土肥駐車場  八瀬峠からさらに進んで二本杉峠に着くと、後は伊豆半島の海岸線と中央部を隔てる尾根に沿ってつくられた「伊豆山稜線[さんりょうせん]歩道」をたどる。樹林を抜けてクマザサが生い茂る一帯に差しかかると一気に視界が開けていく。大会当日は快晴で、遠方には富士山の姿がくっきりと見えた。駿河湾や伊豆半島の海岸線、天城山方面の山並み、はるかに続く尾根道と周囲の展望も抜群。戸田峠からは次第に下り基調となり、ランナーたちは、沿道で見守る観客の声援を受け、力を振り絞った。
 参加者の一人で静岡市消防局勤務の谷允弥さん(31)=同市清水区=は8時間12分でゴールした。「景色の素晴らしさに加え、運営側のサポートも手厚いと思う。中距離のトレイルランニング大会にステップアップしたいランナーにとって、安心して挑戦できる大会の一つでは」と話した。
ドーナツや缶入り飲料のほか豚汁も用意されたエイドステーション。振る舞われる名物を楽しみにするランナーもいる=伊豆市の西伊豆スカイライン土肥駐車場  13時間33分で修善寺総合会館に到着した理学療法士の渡辺いづみさん(44)=伊豆市=は、ITJにはタイムを競うほかにも数多くの楽しみがあると語る。「達磨山からの夕焼けはとても美しく、立ち止まって眺めているランナーもいるほどだった。他県の大会と比べても応援してくれる人の数が多いので元気をもらえる」と充実した“旅”を振り返った。
 このほか、69・1キロのコースの一部区間28・9キロを無補給で走り抜く「アラウンド・アローン」も行われ、248人が出走した。

10周年 冬の風物詩に 戸田峠駐車場から修善寺温泉街へ続くコースを懸命に走るランナーたち  伊豆トレイルジャーニーは伊豆地域の交流人口拡大などを目指して2013年に第1回大会が開かれ、今年で10周年を迎えた。松崎町や西伊豆町、伊豆市などの官民でつくる伊豆トレイルランニングレース実行委員会が主催し、伊豆地域の冬の風物詩として定着している。
 参加者の受け付けやエイドステーションでのサービス提供、コース誘導など運営には多くのボランティアスタッフが携わっている。出走権がコース沿い1市2町でふるさと納税の返礼品になるなど、地域貢献につながる取り組みも実施している。
 (生活報道部・草茅出、山本淳樹、松崎支局・太田達也)

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