三島市役所新庁舎 市議の意見は 現在地12人 移転2人 どちらとも言えない7人、その他1人
整備予定地の議論が進む三島市役所新庁舎について、市議会は24日夜に開いた議会報告会で、各議員の整備地に関する現時点の意見を明らかにした。現在地の北田町を推す議員が12人、南二日町広場が2人、どちらとも言えないが7人、その他1人だった。
北田町を選んだ議員からは、市内の商店街などの要望を踏まえ「商店街や三嶋大社と共存してきた関係を維持するべき」など中心市街地のにぎわい拠点としての機能維持を求める意見が多かった。南二日町について浸水リスクの指摘があったほか、広い敷地を商業施設の誘致に充てるべきとの考えを示す議員もいた。
南二日町が良いとした議員は「将来世代に対する負担を軽減できる」などと北田町よりも生涯コストを抑制できる点を理由に挙げた。移転に伴う中心市街地衰退の懸念には、跡地の利活用で市街地活性化に貢献する場所にできるとした。
同一会派の中で異なる意見を持つ議員もいた。市は11月に建設予定地を示す方針。市議会は26日までに市内4カ所で開く報告会で市民と意見交換し、市に対する要望書を10月に提出する。24日夜に市役所で開かれた会合には市民41人が参加。市議が現在の議論の状況を説明し、参加者から意見を聞いた。
(三島支局・岡田拓也)