三島市役所新庁舎 候補地選定に市民の声 市議会、24日から意見交換
2031年度の供用開始を目指す三島市役所新庁舎に関し、市議会は24日から3日間、市民との意見交換会を市内各所で開く。市は11月に建設予定地の方針を示す予定。現在地の北田町への建て替えか、市営グラウンドがある南二日町への新設か。市議会は10月に行う市への要望に市民の意見を反映させる考えだ。
現庁舎は築60年以上が経過。市議会は2018年、現庁舎は利便性や事務効率化に難があるとして、新庁舎建設の検討が必要との提言書を市に提出した。市は市民アンケートなどを踏まえ、行政機能を集約した拠点型の庁舎を建設する方針を決定。現在は建設予定地の選定段階で、有識者による検討委員会で議論が進むほか、市議会にも意見を求めている。
両候補地を比較すると、事業費は南二日町が低層構造で立体駐車場の整備が必要なく、北田町よりコストを抑えられる。災害面では南二日町は敷地が広く、大規模地震発生時など災害拠点としての利便性が高い一方、千年に1度の洪水浸水想定区域にあり土地のかさ上げが必要となる。商業面では南二日町に庁舎移転した場合、現庁舎周辺の市街地が衰退するとの懸念の声が出ている。
22日からユーチューブ市議会公式チャンネルで説明動画を配信し、27日まで電子申請での意見も受け付ける。藤江康儀議長は「市民の関心が高いテーマ。率直に意見を聞きたい」と語る。
意見交換会の参加希望者は市議会事務局<電055(983)2600>へ。
開催時間と場所は次の通り。
24日午後7時半、市役所▽25日午前10時、北上文化プラザ▽26日午後2時、中郷文化プラザ▽同7時、錦田公民館
(三島支局・岡田拓也)