良好な水環境の保全 重要性を確認 三島で名水サミット
昭和と平成の名水百選に選定される全国176市町村が加盟する全国水環境保全市町村連絡協議会の全国大会「名水サミットinみしま・しみず」が18日、三島市の市民文化会館で開かれた。貴重な水環境を次世代に引き継ぐため保全の重要性について考えた。

シンポジウムでは、富士山の湧水の恵みの魅力や保全活動の現状などを紹介し、県内外の約400人が聴講した。「湧水によるまちづくり」と題したパネルディスカッションには、三島、清水、富士宮の2市1町の首長と、清水町出身で三島市在住の絵本作家宮西達也さんが登壇。宮西さんは地元の水環境について「きれいな川で子供がキャーキャー言っているのがすてき」と話し、良好な水環境を次世代に残していくためには幼少時代の楽しい思い出が重要と伝えた。
全国15地域の約50人が出席した大会では、加盟市町村が「みずの語りべ」として次世代へ水環境の大切さを引き継いでいくために世界へ水環境保全を訴えていくことなどを誓った大会宣言を採択した。
サミットは清水町で開かれた1994年以来の県内開催。19日は、全国からの参加者約40人が、湧水の魅力を体感できる三島市と清水町のスポットを巡る。