「いろんなものを見て感じて」 金メダリスト岩崎恭子さん(沼津市出身)教訓伝える 三島・佐野小で泳ぎ方指導
1992年バルセロナ五輪競泳女子200メートル平泳ぎ金メダリストの岩崎恭子さん(沼津市出身)が12日、三島市の佐野小を訪れ、講演会と泳ぎ方教室の講師を務めた。「泳縁(えいえん)」と題し、水泳人生で得た教訓を伝えた。
講演会では、大会や引退後の活動で世界各国や日本全国を巡った経験談を紹介した。飲み水に困る国を訪れたことも伝え、「今いる世界はすごくすてき。ただ、いろんなものを見て、疑問を抱き、自分で調べて、どこかに行き、身をもって感じてほしい」と伝えた。大事にしている言葉に「素直さ」を挙げ、大舞台で力を発揮するための心構えとして重要と話した。
水泳教室では、実際にオリンピアンの泳ぎを披露。水泳が苦手な児童には「肩に力が入ったら浮かない。おなかに力を入れて」などと助言した。
静岡県の五輪パラリンピックレガシー教育推進事業として開催。同校の5、6年生約60人が参加した。