品質で地域に恩返し 伊豆フェルメンテ社長/小川成俊【サンフロント21懇話会~熱き地域人】
―新型コロナウイルスの影響はどうだったか。

「外食や観光地の物販への影響が大きく死活問題だった。ただ、地元の消費者のおかげで生き残って来られた。昨年創業90周年を迎えた。取引を継続してくれた人たちに感謝しかない」
―回復の兆しは。
「原材料や運賃の高騰があり価格改定したが、消費者に手に取ってもらえている。首都圏に近い伊豆半島の立地の良さもあり観光客も戻ってきた。V字回復とはいかないが、明るい兆しは見えている」
―地域を盛り上げていくために考えていることは。
「原料にこだわり、90年以上の歴史で築き上げた味作りと品質の高さがある。地場の農作物を使ったOEM(相手先ブランドによる生産)製造の提案も増えている。ジャムやカップデザートは得意分野。提案に応え、地域貢献していきたい」
(毎月第2水曜日に掲載します)
【サンフロント21懇話会】県東部の企業、各種団体、行政関係者などで構成し会員は約310人(3月末現在)。入会の問い合わせは静岡新聞社・静岡放送東部総局<電055(962)6520>へ。
【伊豆フェルメンテ】1932年創業。80年からの現社名はフランス語の「発酵・醸造」を基にした造語。みそ、金山寺みそ、ジャム、甘酒、中華デザート、寒天ジュレなどを扱う。従業員は約70人。全国のスーパーやデパートに販路を持つ。三島市八反畑。