ピアノ演奏 夢のホールで 三島 心躍る音色披露
「いつかは大きなホールで演奏したい」。そんな思いを持った30歳以上のピアノ好きによる2台ピアノのコンサートがこのほど、三島市民文化会館で開かれた。県内外からプロ演奏家やピアノ教師が集い、観客の前での演奏を存分に楽しんだ。

長泉町のピアノ教師田村智子さん(71)が企画した。自身の経験から、仕事や子育て、介護に忙しくピアノを演奏する暇がない年代こそ、舞台に立つ目標が必要と考えた。通常のコンクールは何歳以下という年齢制限が多いため、あえて30歳以上に設定。1人よりも気軽に参加できるよう2台ピアノの舞台を用意した。
田村さんの「ステージでピアノを弾く夢を多くの人に持ってほしい」との思いに共感したピアノ経験者約30人が全国から集結。作曲家の枝野奈津子さんも賛同し、今回のコンサートをイメージした新曲を提供した。出演者全員がオープニングで曲を披露し、心躍る演奏で観客を魅了した。
来年以降も県外で開催する計画が進んでいて、田村さんは「ホールでの演奏は一生の思い出になり、また演奏したくなるはず。全国に広まってほしい」と話した。
(三島支局・岡田拓也)