沼津の工場再稼働 伊藤ハム米久、冷凍食品を製造
伊藤ハム米久ホールディングスは20日、火災で操業を停止していた夢工場(沼津市)を再稼働したと発表した。関連会社の伊藤ハム米久プラント(千葉県柏市)の工場として、中華総菜などの冷凍食品を製造する。

再稼働時の従業員数は約100人。当初の年間生産量は3千トンで、閉鎖が決まっているグループ会社の米久デリカフーズ静岡工場(静岡市駿河区)の一部生産機能を移管するなどして生産量を増やす。製造工程で排出される残りかすは、富士宮市の処理センターで肥料の主原料として活用するという。
夢工場では米久がソーセージやベーコンなどの食肉加工品を製造していたが、2019年12月の火災で内部が燃え、生産を三島市などのグループ工場に移した。建物は残っていたため、生産設備を入れ替えるなどし、需要が伸びている冷凍食品の工場として再稼働した。