三島・楽寿園の小浜池2年ぶり満水 新緑と水辺のコラボ美しく
富士山からの地下水が湧き出る三島市立公園「楽寿園」の小浜池が、2年ぶりに「満水」となった。この時期に同園が「満水」とする150センチを超えるのは、5月24日に満水に達した1963年以来、60年ぶりの早さ。旧小松宮別邸「楽寿館」や周辺の新緑が水面に映える珍しい景色を、多くの来場者が楽しんでいる。

同園によると、9日に今年初めて満水を記録。その後も湧水の増加が続き、17日は155センチだった。今月初めの台風2号による大雨の影響が大きく、梅雨入りが早かったのも要因とみられる。夏場に向けて水位は高くなる傾向にあり、例年は1~2カ月の間、満水状態が続くという。
小浜池は、水の都・三島の象徴として多くの人が訪れる観光スポット。同園では中央付近の池底を水位ゼロとし、水面の高さを毎朝計測している。水位ゼロを初めて観測した62年以前は常に満水だったが、近年は1年の大半が渇水状態となっている。