あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 三島市

静岡陸上競技協会理事長に就任した川口雅司さん【時の人】

 26歳から本格的に高校生指導に携わり36年。母校の韮山高を中心に多くの有力選手を育て上げた名伯楽が、静岡県陸上界のかじ取り役を担う。夢は大会でスタンドを満員にすること。「陸上ファンを増やし、その中から生まれたトップ選手に憧れて子どもたちが競技を始め、将来は社会に貢献する。そんな好循環を生み出したい」

川口雅司さん
川口雅司さん

 2003年静岡国体までの6年間、県教委で競技力強化に携わった。陸上に加えレスリングやソフトボールなど6種目で選手育成の後方支援に奔走。競技の枠を超えて多くの指導者と出会い、「日の丸を着ける選手を育てた方もいた。情熱に刺激され、指導者として学び直したいと思った」。国体を終えて現場復帰を願い出た。
 近年、本県は高校年代で全国トップ選手を輩出する。一つの要因として「経験を積んだ指導者が円熟期を迎え、その姿を見てきた若手にも熱心な先生が増えている」ことを挙げる。いい流れを継続させるためにも、部活動の地域移行という大転換を迎える中学年代の指導者のバックアップは不可欠。「多くの人の力を借り、選手の受け皿と情熱をもって指導できる環境を整えたい」と気を引き締める。
 東京学芸大出身。ワールド・ベースボール・クラシックで日本を世界一に導いた栗山英樹氏は同級生で親交がある。「大会中『日本が』ではなく『野球が』と話していたのが印象的。日本の戦いを通じ野球がもっと広がってほしいとの思いを感じた」。自身も陸上に同じ思いを抱いていることを再認識し、要職に臨む。三島市。62歳。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

三島市の記事一覧

他の追っかけを読む