GW三島 市街地にバイオトイレ設置
NPO法人グラウンドワーク三島はこのほど、三島市本町のマンション建設現場にバイオトイレを設置した。杉チップとバクテリアの力でし尿を分解する仕組みで、汚水や汚物の排出がなく災害時にも利用可能。設置場所は市街地のメイン通り三島大通り沿いで、市民や観光客にも開放し、有効性を体感してもらう。

マンションを建設、施工するヨシコンと加和太建設の協力で設置した。バイオトイレは富士山や全国各地で実証実験を行い、機能効果は実証済み。集めたし尿は高さ約1メートル80センチ、直径1メートル30センチの円筒形の槽で杉チップとかき混ぜ、水と窒素に分解するため悪臭もしないという。
水は洗浄水として再利用できるのも特徴で、災害時に上下水道が止まっても利用できる。同NPOによると、1日当たり160回分の処理能力があり、災害時に都市部で懸念されるトイレ不足の解消に役立つという。
渡辺豊博専務理事は「杉とバクテリアの力でにおいが消えると実感してもらい、自然の力を知ってほしい」と話す。