未申告事業者の抽出 委託 固定資産税 償却資産 栃木の業者と契約 三島市
三島市はこのほど、固定資産税の償却資産が未申告の事業者を抽出し、申告を促す業務の委託契約を行政支援サービス業「アクリーグ」(栃木県)と結んだ。同社が特許を持つシステムを活用し、税の適正化と公平化の実現につなげる。
同社は市から申告済みの企業の名称や住所の提供を受け、償却資産課税台帳や電話帳のデータと照合し、未申告の事業者を抽出。申告を促す依頼文の作成、発送も担う。
同市として初めての完全成功報酬型の委託契約で、委託料は当年度分に増収となった税額の半額。市は地方税法に基づき過去5年間をさかのぼって賦課するが、過年度分の経費負担はない。
市によると、土地や建物は登記簿で確認できるが、機械や器具、備品といった償却資産は申告がないと把握しにくいという。試算では、市内で400~500事業者が未申告とみている。