権利変換対象の駐車場価額 市に11億1000万円提示 三島再開発組合
三島市は1日、JR三島駅南口東街区再開発事業に関する進捗(しんちょく)状況を約1年ぶりに更新し、市の権利変換対象となる市営三島駅南口駐車場の一部約6900平方メートルに関する土地の評価額として、約11億1千万円を再開発組合から提示されたことを明らかにした。
工事完了後に新たに取得予定の立体駐車場の価額は算定中。差額は市から組合に負担金を支払う。
資料では、現在検討中の商業施設に入る店舗や機能のゾーンイメージも示した。駅に最も近い区域は、土産物店や飲食店、観光案内所、ホテルなど人を呼び込むゾーンに設定。再開発事業区域は、市道に面する1階には地元に根差した路面店を集め、2階には駅から直結する歩行者デッキ沿いに雑貨や本屋などの小売店、スーパーマーケットを想定する。3階は暮らしに寄り添う文化・教育ゾーンとして、保育園の設置などを検討している。
再開発組合が5月から新たな調査井戸を2カ所追加し、地下水のモニタリングを開始したことも記した。
資料は市ホームページで公開し、市役所の窓口でも配布している。市は30日まで、事業推進に役立てるためのアンケートも行う。