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テーマ : 経済しずおか

有効求人倍率1・24倍  4月の静岡県内

 静岡労働局が30日発表した4月の県内有効求人倍率(季節調整値)は、前月を0・01ポイント上回る1・24倍だった。前月からの上昇は5カ月ぶり。全国値(1・32倍)は7カ月連続で下回った。客足が戻りつつある小売、飲食業などで求人数が増えたが、光熱費や資材価格の高騰で利益が圧迫されている製造業、建設業で低下が続いている。

静岡県内と全国の有効求人倍率の推移
静岡県内と全国の有効求人倍率の推移

 産業別の新規求人数は製造業が3437人(前年同月比4・8%減)、建設業が2222人(8・5%減)。製造業は受注回復などで求人数が上向く分野もある一方、電気料金の値上げで先行きが見通せず、影響を不安視する声も上がる。建設業は慢性的な人手不足の中で、新規求人数に含まれない外国人技能実習生を活用する動きもみられるという。
 前月まで低下が続いた運輸・郵便業は1571人で、受注の堅調ぶりから9・6%の増加に転じた。残業時間に上限が設けられる「2024年問題」が1年後に迫り、ドライバー確保の動きも見られる。復調傾向の卸売・小売業は19・1%増の3428人、飲食店は7・1%増の572人。
 地域別の有効求人倍率は東部1・16倍(0・02㌽上昇)、中部1・34倍(0・06㌽下降)、西部1・08倍(0・04㌽下降)。新規求職者は1万3729人(2・8%増)で、4カ月連続で前年同月を上回った。

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