入学時書類デジタル化で教員の事務530時間削減 三島市教委
三島市教育委員会は26日、市内の全21公立小中学校で保護者が入学時に学校へ提出する家庭環境調査票や問診票などを本年度からデジタル化したと発表した。市教委によると全国的にも珍しい取り組みという。市全域の合算で、教員の事務作業約530時間の削減と1万枚以上のペーパーレス化を実現したという。
昨年度までは、生徒の家族構成や連絡先、通学路などを記入する家庭環境調査票などの提出書類は6枚あり、全て手書きだった。提出された調査票のデータは教員が手入力していたという。本年度の新入生1750人が対象で、現場の教員からは「印刷、配布、回収、入力の作業がなくなり、業務改善につながった」と好評という。
市教委が本年度から導入したクラウドサービスを活用して実施した。小塚英幸教育長は「働き方改革を進め、教員が児童と向き合う時間を増やしたい」とデジタル化によるさらなる業務改善を進める考えを示した。