クラウンメロンの中にケーキ パティスリー季季（袋井市）【静岡ものづくり最前線】
遠州地方が誇る特産品クラウンメロンを丸ごと使用したぜいたくなスイーツ。メロンそのものの外観に、中身は果肉とスポンジ、生クリーム、季節の果物で層を重ねた。素材の味を生かした逸品は、高貴な香りと甘みが口中に広がるという。
地元特産を生かした看板商品の開発を検討していた洋菓子店「パティスリー季季」の渡辺有希子オーナーが、なじみの客の要望を受けて開発した。切り分けるとケーキが出てくる見た目のインパクトも特徴の一つだ。
注文の都度、メロンを仕入れて追熟させ、一玉一玉丹精込めて作る。誕生日ケーキや贈答品などとして毎月注文があるという。今年３月には袋井商工会議所推奨品プレミアムの認定を受けた。今後、市のふるさと納税の返礼品にも加えられる予定で、さらなる知名度の向上につなげる。
渡辺オーナーは「クラウンメロンの産地として、魅力を発信できるようなケーキを届けたいと思って開発した。切るところからイベントになるので、大切な記念日に家族や友人などと楽しみながら食べてほしい」と話す。
１玉９７２０円（税込み）。完全予約制で来店、電話で注文を受け付ける。受け渡しまでに２週間程度かかるという。
企業情報 袋井市堀越１の１５の４。２０１８年創業。従業員２人。
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