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テーマ : 三島市

「温泉」生かし健康増進 県の「ICOIプロジェクト」 三島で実証事業成果報告

 伊豆地域の温泉を活用してヘルスケア産業を創出する県の「ICOI(いこい)プロジェクト」の成果発表会がこのほど、三島市の三島文化会館で開かれた。温泉の健康増進効果を調べる実証事業を昨年度実施した3事業者が成果報告し、いずれも温泉を生かした高付加価値サービスは有望と認めた。

昨年度の実証事業が報告されたICOIプロジェクトの成果発表会=三島市の三島文化会館
昨年度の実証事業が報告されたICOIプロジェクトの成果発表会=三島市の三島文化会館

 県の委託による実証事業は、健康増進を目的とした旅行「ヘルスツーリズム」、スポーツ、ワーケーションの3分野。温泉と地域資源を組み合わせたサービスを提供して温泉の効果を探った。
 スポーツの実証事業では、大学の陸上選手の合宿を、「温泉入浴あり」と「シャワーのみ」の2グループに分けて受け入れた。入浴ありのグループはシャワーのみに比べて疲労感の減少が大きく、温泉はパフォーマンス低下を抑制できると結論付けた。事業を担ったJTB総合研究所の担当者は、東京五輪会場になった日本サイクルスポーツセンターも重要な資源と強調。自転車と温泉を組み合わせれば付加価値の高いスポーツ合宿を提供できると語った。
 ヘルスツーリズム分野では、健康食やヨガ体験を含む温泉旅館のモニターツアーを実施。血糖値などの改善効果が認められたという。
 県は本年度も実証事業を継続する。温泉の健康増進効果の測定を続けるとともに、ビジネスモデル確立を目指す。事業者間のマッチングや事業展開支援を担うコーディネーターを配置する。

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