特種東海製紙 増収減益 原燃料高が利益圧迫
特種東海製紙が12日発表した2023年3月期連結決算は価格改定を進めて増収となる一方、パルプなど原材料費と燃料価格高騰の影響で減益になった。売上高は前期比4・2%増の841億3千万円、経常利益が29・2%減の40億5800万円、純利益21・3%減の41億3千万円だった。
事業別の売上高は産業素材事業が前期比10・5%増の434億9300万円。主力製品の段ボール原紙とクラフト紙の販売が堅調に推移した。特殊素材事業は206億6100万円で2・9%減少。特殊印刷用紙は前年並みだったが、特殊機能紙が苦戦した。
生活商品事業はトイレットペーパーの業務用需要が回復し、3・0%増の173億5800万円。土木・建築設備工事や産業廃棄物処理などの環境関連事業は4・0%増の85億200万円だった。
24年3月期は売上高900億円、経常利益60億円、純利益40億円の見通し。