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テーマ : 三島市

静岡人インタビュー「この人」 会員制スパイス酒場店長 新井一平さん(三島市)

 食を通じた居場所づくりを目指すブランド「6カレー&」の全国展開を見据え、三嶋大社前に「6カレー&サウナ」を4月にオープンした。食とサウナを通じた新たな出会いと、家庭でも会社でもない第3の居場所を提供する。三島市出身。37歳。

新井一平さん
新井一平さん

 ―店の仕組みは。
 「月額を払うと来店やカレー無料の権利を得て、一日店長や部活動もできる。食を通じて多様な人と出会い、周囲の目を気にせず自分を表現できる居場所をつくっていく。6カレー&は、カレーと地域特有の体験やコトを掛け合わせた場。関心のある共通のコトやモノを通じ、人のつながりが自然と生まれる空間にしたかった。そういう意味で、サウナはふさわしかった」
 ―食を通じたコミュニティー形成に着目したきっかけは。
 「地方で農家や陶芸家など作り手と会うのが好きだった。何か応援したいと思い、その土地で収穫した野菜でカレーを作り、知り合いの作家の器で食べたのが始まり。人と人がつながって共創し、価値観が広がった。全国を放浪した200回以上の体験が原点になっている」
 ―なぜ会員制か。
 「今は、消費より作り手側になりたい欲があると思う。仲間と何かを作り上げる体験はお金を払ってでも得たい、これからの時代が求めるエンタメ。共創を大事にするには、不特定多数ではなく会員制だった」
 ―どんなコミュニティーを目指しているか。
 「いるだけで安心できる居場所と、新たに挑戦できる場所の両方を人は求めている。地方移住を考える人は、安らげる居場所を求めているケースが多いと思うが、元々ある集団に入るのは難しい。三島に溶け込むきっかけになる場所にしたい」

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