スルガ銀と静大 遺贈寄付で連携
スルガ銀行(沼津市)と静岡大(静岡市駿河区)はこのほど、「遺言を活用した遺贈に関する協定」を結んだ。「遺産を静岡大に寄付したい」という希望者が現れた場合、同銀行の担当者が遺言作成や寄付の手続きに関する個別相談に応じ、遺言信託などのサービスを提供する。

同大で締結式を開き、日詰一幸学長は「学生の教育や研究には資金が必要で、多くを寄付でまかなっている。遺贈寄付のノウハウがない中、地元で実績のある金融機関の力を借りたい」とあいさつした。同銀行の戸谷友樹取締役は「2007年から銀行本体で遺言信託業務を取り扱っている。遺贈の知識と経験を役立てたい」と述べた。
同銀行が遺贈に関する協定を結んだのは三島市と沼津市、日本赤十字社県支部に次いで4例目。高齢化などに伴い、財産を社会貢献に役立てたいという相談は増えているという。