⚽清水エスパルス 栃木に2ー0で3連勝 サッカーJ2第12節
明治安田J2リーグは29日、各地で第12節の10試合が行われ、清水は栃木に2-0で勝利した。
【評】清水は前半に奪ったリードを保ち、栃木に快勝した。
前半は試合を支配。一方的に攻め立てて次々と好機が生まれた。均衡を破ったのは39分。中央でフリーになった乾が蹴り込み、先制した。5分後にはロングパスに抜け出した北爪が流し込み、加点した。
運動量が落ちた後半は反撃を受けたが、最終ラインを中心に踏ん張った。終盤には3バックに布陣変更して守り抜き、3試合連続完封を達成した。
口火は乾 北爪続く
敵地の連戦でつかんだ勢いは本拠地でも止まらない。清水は攻守ががっちりとかみ合い、今季初の3連勝。今月初めにJ3降格圏手前に沈んでいたことがうそのように、上位をうかがう位置まで浮上してきた。
前節大宮戦に続いてゴールショーの口火を切ったのはMF乾だ。前半39分、右クロスを中央左寄りで待ち構えると、軽やかなトラップから右足を振り抜いた。「皆でつくり出した得点」と仲間をたたえつつ、2戦連発に笑みがはじけた。
3試合ぶりにピッチに立った右サイドバックのDF北爪も続いた。同じポジションの岸本が出場停止となり、回ってきた出番。前半44分、快足を飛ばして栃木守備陣の背後に抜け出し、DF鈴木から送られた球に足を伸ばした。「最後は結果が全て。貪欲につかみにいきたい」と誓っていた30歳がゴールで起用に応えた。
チームを上昇気流に乗せた秋葉監督は「選手の能力を解放させたい」と常々口にする。そのために意識づけるのはチャレンジする姿勢。球を奪われても奪い返せばいい。前向きな思考を植え付け、良さを引き出している。
もちろん課題がなかったわけではない。一方的な展開だった前半と異なり、後半は栃木の反撃に受け身に回る時間が増えた。「ゲームのコントロールが足りなかった。良い学びにしたい」と北爪。反省材料も糧にしながら、連勝街道を突き進む。
①アイスタ▽観衆12305人
清水 4勝6分け2敗(18) 2(2―0 0―0)0 栃木 3勝3分け6敗(12)
▽得点者【清】乾(2)北爪(2)