三島 農地の都市的利用へ 大場地区に準備組合
三島市大場地区の農地の都市的土地利用を目指し、地権者でつくる土地区画整理準備組合が17日、発足した。早期事業化に向けた地権者の合意形成や事業パートナー(業務代行予定者)の選定など具体的な検討を進めていく。

2017年に設立された同地区土地利用推進協議会が、計87回の会合などを通し、合意形成を図ってきた。22年度に実施した準備組合の設立に関する調査で地権者185人の約9割が同意を示したため、推進協を準備組合に発展させ、事業計画や地権者の権利について詰めていく。
同日夜に開かれた設立総会には、地権者ら66人が出席。市の協力の下、土地区画整理組合の設立準備を円滑に行うとの目的を盛り込んだ規約や役員を決めた。25年度の市街化区域編入、26年度の土地区画整理組合設立認可を目指す。
対象地域は三島南高の南側に広がる田んぼなど約10ヘクタールで、東駿河湾環状道路の大場・函南インターチェンジ(IC)に隣接する。地形や交通条件が整った好立地で、大手企業も興味を示しているという。
(三島支局・岡田拓也)