⚽清水エスパルス大勝 山口に6-0 サッカーJ2第10節
明治安田J2リーグは16日、各地で第10節の11試合が行われ、清水は山口に6-0で快勝した。
【評】清水は効果的に得点を重ねて山口に大勝した。
積極的な守備で相手のミスを誘いながら試合の流れを引き寄せた。15分、FKを井林が頭で合わせて先制。4分後には北川が流し込んで加点した。
雷雨による中断を挟んだ後半はゴールラッシュ。20分にCKから井林が頭で3点目を挙げると、途中出場のディサロ、チアゴサンタナも続き、最後は中山が締めくくった。守備も踏ん張り、無失点で試合を終えた。
先発大胆入れ替えも奏功
雷雨による二度の中断にも主導権を渡すことなく攻め立て、清水は今季最多の6得点。連戦の中で前節から大胆に先発7人を入れ替えた秋葉監督の起用に選手が応えた。
前半19分、2試合ぶりに出場したFW北川に待望の時が訪れた。味方のショートカウンターに反応して最前線でパスを受け、追いすがる相手選手を制してネットを揺らした。今季初ゴールに、何度も拳を握って感情をあらわにした。
苦しい時間だった。昨夏に3季ぶりに清水に復帰し、初戦の鳥栖戦で決めて以降、リーグ戦17試合得点なし。今季はサイドMFで出場することもあり、点取り屋はもがいていた。実に259日ぶりの瞬間に、「状況を変えるのはゴールしかないと思っている。チームが勝てたことが喜び」と表情を緩めた。
先制点と3得点目は開幕戦以来の先発となったDF井林が生み出した。セットプレーから頭で2発。自身プロ初の複数得点にチーム6試合ぶりの無失点と攻守で結果を残し、「メンバーが変わっても同じ質でできている。この循環を続けていければ」と力強い。
これでシーズンの約4分の1となる10試合を消化し、勝ち点は12。昨季までの5年間にJ1に自動昇格したチームで、10節時点の最少の勝ち点は13だった。自動昇格となる2位以内に向け、ここから前例のない巻き返しに挑む。
雷雨で2度中断 サポーター最後まで応援
敵地で行われた清水の16日の山口戦は、雷雨により後半に2度にわたり中断した。ひょうも降る荒れ模様で、中断の度に選手はロッカールームに戻り、観客も屋内に避難。中断時間は合わせて1時間半近くに及んだ。敵地に駆け付けた約400人の清水サポーターはずぶぬれになりながら最後まで応援を続け、白星を手にした選手たちと喜びを分かち合った。