金融政策修正へ「注視」 日銀静岡支店長が講演 三島
日銀静岡支店の小泉達哉支店長は11日夜、三島市で開かれた経済団体の会合で講演した。今月就任した植田和男総裁率いる日銀の金融政策に関し、現在の大規模緩和が「必要ない状況になるか注目している」との見解を示した。

植田総裁の当面の課題は、黒田東彦前総裁が続けた大規模緩和の副作用の対処と出口戦略とされる。小泉支店長は出口戦略について「実体経済や企業金融の状況を見ながら、過剰に行ってきた金融政策をどう修正するかが大きな論点になる」と述べた。
本県経済の今後を考える上で人口推移に触れ、女性だけでなく男性も社会減が続いていることを問題視した。「性別よりも世代の問題が大きい。価値観や見方の違いを地域社会や企業がどう考えるか」と指摘した。
静岡経済同友会東部協議会の総会で講演し、会員約50人が耳を傾けた。