⚽清水エスパルス、仙台とドロー 連勝ならず J2リーグ第9節
明治安田J2リーグは12日、各地で第9節の11試合が行われ、清水は仙台と1-1で引き分けた。
①アイスタ▽観衆6104人
清水 1勝6分け2敗(9) 1(1―0 0―1)1 仙台 3勝3分け3敗(12)
▽得点者【清】白崎(1)【仙】郷家(3)
【評】清水はリードを守り切れず、仙台と引き分けた。
互いにコンパクトな陣形を保ち、一進一退の攻防。乾が前半23分にポスト直撃のFK、32分はクロスバー直撃のシュートを放ち、ゴールを脅かした。45分、吉田のパスを白崎が流し込んで先手を取った。
後半は仙台の攻撃の圧力に逆襲で対抗していたが、33分に中央で押し込まれて追い付かれた。終了間際にオセフンが決定機を迎えたが、枠を外した。
ほころび突かれ分ける 優位に試合を進めながら、一瞬のほころびを突かれて勝ち点3をつかみ損ねた。連勝を狙った清水は追い付かれ、消化不良のドロー。秋葉監督は「2、3点取れるチャンスがあった」と加点できなかったことを嘆いた。
今季初勝利を手にした前節東京V戦から中3日。「選手の組み合わせや疲労などトータルで考えて」と指揮官は先発の入れ替えを2人にとどめた。奮起したのが、2試合ぶりの先発となったDF吉田だった。
前半45分、左サイドでボールを受け、「狙っているパス。コースが見えた」と絶妙のスルーパスを通した。反応したMF白崎がネットを揺らし、今季初めて先制に成功した。
ただ、ミスが痛恨だった。後半33分、自陣からの攻撃の組み立てで白崎のパスが相手に渡り、右サイドの突破を許して失点を招いた。仙台の決定機と言えるのはその場面くらい。対して清水は前半にMF乾が2度ゴール枠をたたくなど、何度かあった好機を生かせなかったのも響いた。
それでも指揮官は「求めている内容に近づいている」と前を向く。確かに前体制よりボール保持時の選手の距離感は改善し、テンポの良い攻めが随所に見られた。課題は仕上げの精度に試合運びと明確。苦い教訓を生かす機会は、中3日ですぐに待っている。