⚽清水エスパルス 秋葉新体制で初戦飾れず 湘南に完敗 Jルヴァン杯1次リーグ
JリーグのYBCルヴァン・カップは5日、各地で1次リーグ第3節が行われ、B組前節首位の清水は湘南に0―3で敗れ、2位に後退した。
1次リーグB組▽観衆7204人
①レモンS
湘南 1勝2分け(5) 3(2―0 1―0)0 清水 1勝1分け1敗(4)
▽得点者【湘】鈴木章(1)山田2(2)
【評】清水は攻守両面で湘南を上回れず、完敗した。
立ち上がりは中盤での攻防が続いたが、徐々に相手に流れが傾いた。前半21分、最終ラインの背後を突かれて蹴り込まれ、先制点を献上。40分にはCKの混戦からシュートを許し、加点された。
後半6分にもゴール前に抜け出されて3点目を失った。交代枠を使い切って攻勢を強めたが、ゴールは遠く。途中出場のオセフン、北川が迎えた決定機も実らなかった。
新体制の初戦飾れず
監督交代という非常事態から3日。難局を迎えている清水は、今季唯一の勝利を挙げているルヴァン杯でも悪い流れを断ちきれなかった。攻守で良いところが少なく、新体制の初戦を飾れず。B組首位から陥落した。
リーグ戦から中3日での試合で、若手主体のメンバーで臨んだ。高卒新人のFW森重と大卒新人DF監物はプロ初先発。開幕前に右膝の負傷で離脱していたMF成岡は今季初出場した。後半にはユース所属で2種登録されているMF小竹、MF矢田、MF太田が初のピッチを踏んだ。
布陣は秋葉新監督の色が表れた。前体制ではリーグ開幕戦でしか採用しなかった3バックで試合に臨んだ。「出場する選手の良さが発揮できる方を」との意図からだった。
しかし、試合運びが安定せずに劣勢に回った。「超攻撃的」を目指す指揮官の狙いはピッチに表れず、前半はシュート1本のみ。前掛かりな陣形を突かれて失点を重ねた。4バックに変更し、選手を入れ替えた後半の反撃も実らなかった。
「しっかり勝ち点を持ち帰る」と選手に呼びかけて試合に臨んだが、結果は完敗。反転攻勢のきっかけを明確に見いだせず、中2日で迎えるリーグ戦に弾みを付けることはできなかった。MF宮本は「監督が求めることをもっと体現していかないと」と厳しい表情で振り返った。
就任3日目 「受け止める」
就任3日目の秋葉新監督の初陣は黒星スタート。「結果は真摯(しんし)に受け止める。精神面を含めて選手を回復させ、次に向けて積み上げができるように」と8日のリーグ戦に目を向けた。
指揮官はベンチの前に立ち続け、良いプレーには拍手を送って選手を鼓舞した。後半に反撃に転じた戦いに「リードする相手を追い込んで見せた。(後半から出場の)ユース所属の選手も堂々とやってくれ、大きな希望だった」と前向きにとらえた。