⚽勝てない清水、群馬に敗北 今季最多3失点 J2
明治安田J2第6節最終日(29日・ヤマハスタジアムほか=2試合)磐田は2―0で栃木に勝ち、群馬は3―1で清水を退け、ともに勝ち点を8に伸ばした。開幕から5試合連続で引き分けていた清水は初黒星。
【評】清水は今季最多の3失点を喫して群馬に完敗した。
ボールを支配して試合を進めたが、前半25分にFKを頭でたたき込まれて先制点を献上。4分後にディサロがこぼれ球を詰めて追い付いたが、その3分後にサイドを突破されて再び失点。リードを許して折り返した。
反撃に出た後半も8分に相手のシュートが味方DFに当たり、3失点目。早めの選手交代で攻撃の圧力を強めたが、自陣を固めた相手に守り切られた。
今季初黒星 攻守に精彩欠く
攻守に精彩を欠いて今季初黒星を喫した清水イレブンに、本拠地に詰めかけたサポーターの不満げな声がやまない。J2で昨季20位で、今季もここまで19位と調子の上がらなかった群馬に屈辱の敗戦。昨季から続くリーグ戦の連続未勝利は13まで伸びた。
今季のリーグ戦ではいまだにリードを奪う展開に持ち込めない中、この試合も相手に先手を取られた。群馬の強みとして警戒していたはずのセットプレーから失点。相手に競り合うこともできず、フリーでヘディングシュートを許した。
すぐにFWディサロのゴールで追い付いたが、簡単な失点で劣勢を招いた。前半32分に守備のほころびを突かれて勝ち越し点を献上。後半8分にも相手に十分に規制をかけられないままシュートへの道筋をつくられ、痛恨の3点目を失った。
2点を追う展開となると、焦りからか連係面も乱れた。ちぐはぐな攻撃で、守りを厚くする相手を崩しきれず。「試合ごとに良くなっている。おのずと勝利はつかめると信じている」とのリカルド監督の言葉とは裏腹に、組織的な戦いがいまだに機能せずにいる。
まだ6試合を消化したばかりとはいえ、勝ち点5の18位。J2優勝を目標に掲げながら、首位町田とはすでに11の勝ち点差がついた。次節は中2日で待っている。オレンジ軍団が早くも正念場を迎えた。
①アイスタ▽観衆8482人
群馬 2勝2分け2敗(8) 3(2―1 1―0)1 清水 5分け1敗(5)
▽得点者【群】畑尾(2)佐藤(1)長倉(1)【清】ディサロ(2)