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テーマ : 政治しずおか

マリンスポーツ拠点形成 三保内浜、管理を民間委託 静岡県が5年間の占用許可

 静岡県は4月から、静岡市清水区の清水港海岸三保地区(三保内浜)で民間事業者に管理運営を委託するエリアマネジメントを導入する。民間のノウハウを生かしてマリンスポーツ拠点を形成し、海岸のにぎわい創出につなげる。全国的にも珍しい取り組みだという。

太田博文部長(右)と協定書を交わす三保内浜コンソーシアム関係者=22日、県庁
太田博文部長(右)と協定書を交わす三保内浜コンソーシアム関係者=22日、県庁


 一般社団法人清水マリン・アンド・ビーチスポーツ振興協会と地元企業ゴーシーズ、ナックの2社でつくる「三保内浜コンソーシアム」が公募に応じた。マリンスポーツやビーチスポーツの大会を誘致するほか、子ども向けの体験型学習イベントを開いて集客を図る。日常のパトロールや清掃活動も担う。
 対象は三保半島先端の海岸と防潮堤背後地の一部で、面積は約4万3千平方メートル。これまで個々の施設に短期間で必要最小限の面積での占用を許可してきたが、2028年3月末までの5年間にわたり、同コンソーシアムにエリア全体の占用を許可する。
 22日にはコンソーシアムの関係者と県交通基盤部の太田博文部長が県庁で協定書を交わした。太田部長は「民間の活力を生かして今以上にポテンシャル(潜在能力)を引き出し、魅力ある海浜地にしたい」と期待した。同協会の向島克彦理事事務局長は「大勢の人が集い、美しい浜辺を安心して楽しめるように事業を推進していく」と話した。
 三保内浜は海面が穏やかで年間を通じてマリンスポーツが楽しめるほか、世界遺産富士山の構成資産である三保松原にも近い。事業者はイベントの収益を維持管理費に充当でき、長期的な視点に立ってエリアの活性化につながる取り組みを進める。

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