⚽静岡ダービー 清水-磐田見どころ J2対戦は初、18日エコパ
J2磐田と清水がぶつかる今季初の静岡ダービーが18日午後2時から、エコパスタジアムで行われる。J2で両チームが対戦するのは初めて。リーグ戦通算成績は磐田が25勝7分け20敗と勝ち越しているが、カップ戦含め直近10試合は清水が6勝2分け2敗とリードしている。両チームは17日、最終調整した。
磐田 厳戒 前日練習を非公開
今季まだ1勝で15位に沈む磐田は前日練習を完全非公開で行った。今週の練習公開は1日のみと厳戒態勢で調整を進めた。横内監督は3バックと4バックを併用する相手に「両方想定し対応できる」と自信をみせる。
磐田は山口戦で途中交代したMF山田の別メニュー調整が続き、トップ下は前節同様、MF金子の先発が濃厚だ。古巣との対戦に「自分がゴールをこじ開けて清水をたたきのめす気持ちでやる」と闘争心を隠さない。2戦連続でスタメンに名を連ね、周囲との連係もかみ合ってきた。
DF伊藤が故障、中川も出場停止と台所事情が苦しいセンターバックはU-22(22歳以下)日本代表に選ばれた鈴木海が今季初先発する可能性がある。安定感のあるリカルドグラッサとのコンビで清水の攻撃を封じたい。
清水は前線にタレントをそろえるだけに、指揮官は「個で打開できる選手を起点に非常に速い攻撃がある。隙を突いていきたい」と好機をものにしたい考えだ。
(名倉正和)
清水 攻撃選択肢 さらに強化
開幕から4試合連続の引き分けで14位の清水は、宿敵との一戦で今季初勝利を目指す。4試合でわずか1点にとどまる得点力が鍵で、リカルド監督は「敵陣深くまでは入り込めている。攻撃のバリエーションをさらに広げる練習に取り組んだ」と強調する。
流れの中からに加え、セットプレーも大事な要素だ。キッカーはそろっているだけに「時間をかけて準備している」(DF吉田)という成果をチームでそろそろ見せたい。
磐田とは2月の春季キャンプで練習試合を行い、主力級が出た90分間は3-0と勝利している。当時と戦い方が変わった部分もあるが、MF白崎は「やるべきことをやれば勝てる」と自分たちのプレーに目を向ける。
開幕から未勝利が続く中で静岡ダービーを迎える状況は2019年と同じ。2-1と白星をつかんだ当時の再現を目指す。その試合で決勝点を挙げたFW北川は「自分の良さを発揮できれば」とゴールに狙いを定める。
(市川淳一朗)