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テーマ : 政治しずおか

保守分裂の激戦 非自民選択肢も/御殿場市・小山町 無投票の公算/富士市、富士宮市、裾野市【静岡県議選の構図 統一地方戦2023しずおか④】

保守分裂の激戦 非自民選択肢も 御殿場市・小山町 定数2
 定数2に対し、自民系3人と非自民の1人の計4人が立候補を予定する。保守分裂による票の奪い合いに加え、非自民の選択肢も生まれたことで、予断を許さない激戦が予想される。
 自民公認の和田篤夫氏は4選に向け、党支援者や自衛隊関係者を軸に支持を固める。
 自民現職の勝俣昇氏は、親戚の支援が強み。県とのパイプ役として住民に寄り添った4年間の実績を強調する。
 無所属で自民系の高橋靖銘氏は、若手自民党員らが支える。SNSも積極的に活用して現役世代への浸透を図る。
 無所属の勝又英博氏は、県議会会派ふじのくに県民クラブ所属議員でつくる地域政党「新政しずおか」の推薦を受ける。非自民票の集結を狙う。

無投票の公算 富士市 定数4
 現職4人が四つの議席を懸けて準備している。新たな候補擁立の動きは見えず、32年ぶりに無投票になる可能性が高い。
 保守系は自民の2人が票を奪い合い、党内での存在感を強める細野豪志氏との距離の取り方にも関心が注がれる。植田徹氏は8期目に挑む決意を掲げ、多くの有権者と顔を合わせる姿勢を貫く。鈴木澄美氏は県連の役職にも就いた3期目の報告を軸に、ブログによる発信を欠かさない。
 公明の早川育子氏は党や女性などの支持層に評価を仰ぎながら、安心して暮らせる社会の実現を訴えるなど原点に立ち返る。無所属で活動する伴卓氏は労組の支持を着実に固め、中小企業や子育て世代との意見交換を重ねている。

富士宮市 定数2
 現職2人以外に立候補の動きはなく、無投票となる公算が大きい。
 3期目を目指す自民木内満氏は8年間の実績と政調会長を務めた経験で支持を集める。商工農の各業界を回って有力者との密接な関係を維持する。
 連合静岡から推薦を受ける四本康久氏は、自動車系の労組などから後押しを受ける。地域行事に姿を見せ、選挙戦に備えて組織の引き締めに注力する。

裾野市 定数1
 自民現職の鳥沢由克氏が4選を目指して名乗りを上げた。現時点で対抗馬擁立の動きは見られず、3期連続無投票の公算が大きい。
 トヨタ自動車がウーブン・シティを開設する裾野市。鳥沢氏は次世代型産業や観光振興を起爆剤とする地域活性化を訴える。陣営は「気の緩み」を警戒し、選挙戦を見据えた引き締めを図る。

御殿場市・小山町
和田篤夫 71 自現③
勝俣昇 63 自現①
勝又英博 66 無新
高橋靖銘 49 無新

富士市
植田徹 73 自現⑦
早川育子 63 公現⑤
鈴木澄美 67 自現③
伴卓 35 無現②

富士宮市
木内満 43 自現②
四本康久 61 無現③

裾野市
鳥沢由克 69 自現③  

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