地方創生を推進 静岡県内3信金表彰 浜松いわた、遠州、三島
内閣官房は13日、地方創生につながる特徴的な事業を進めた金融機関として、浜松いわた信用金庫(浜松市中区)、遠州信用金庫(同)、三島信用金庫(三島市)の県内3信金を含む全国28団体を表彰した。
浜松いわた信金は、ブラジル国籍など外国人の子どもや保護者向け金融教育教室の展開が評価された。高柳裕久理事長は「多文化共生社会を目指し、住民の豊かな暮らしに向けた取り組みを継続したい」と意欲を述べた。
遠州信金は、LLP(有限責任事業組合)を活用し、留学生など外国人材の地域への就労と定着支援を推進した。守田泰男理事長は「人材不足対策として、今後も企業と高度外国人材をつなぐ役割を果たす」と語った。
三島信金は伊豆の温泉街を中心に、基幹産業の観光まちづくりによる活性化を支援した。観光地を「面」で捉えた広域、総合的な取り組みが特徴。高嶋正芳理事長は「今後も地域経済と社会に貢献したい」と話した。
政府のデジタル田園都市国家構想実現会議事務局が地銀や信金、保険業界などの受賞の取り組みを認定した。同日はオンラインで表彰式を行い、岡田直樹地方創生担当相や各団体の代表が出席した。