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テーマ : 三島市

バレーボール東レ・藤井直伸選手が死去 21年の東京五輪代表

 バレーボールVリーグ男子の東レは12日、同チーム所属選手で、東京五輪代表のセッターを務めた藤井直伸(ふじい・なおのぶ)さんが10日に死去したと発表した。31歳だった。藤井さんは昨年2月、自身のSNSで「胃がんのステージ4」と診断されたことを公表し、闘病生活を送っていた。

ホーム戦で闘志を前面に出して仲間を鼓舞する東レの藤井(左)=2021年11月27日、草薙このはなアリーナ
ホーム戦で闘志を前面に出して仲間を鼓舞する東レの藤井(左)=2021年11月27日、草薙このはなアリーナ

 藤井さんは2014年に東レに入団。1年目から正セッターを担い、昨季まで主将を務めていた。ミドルブロッカーの速攻を大胆に使ったトス回しが魅力で、常に声を出し、仲間を鼓舞するムードメーカーだった。宮城県出身で、石巻市雄勝町にあった実家は11年の東日本大震災で被災。被災地への思いを胸に、21年の東京五輪に出場した。21年末に目の不調を訴え、検査入院した結果、胃がんが見つかった。
 藤井さんは病の公表に当たり「簡単に克服できる病気ではありませんが、応援してくれるみなさんの莫大(ばくだい)なエネルギーを力に変えて必ず元気になります」とメッセージをつづった。闘病中もSNSを通じてチームやバレーボールへの情熱と競技復帰への意欲を示していた。
 東レは公式サイトに「人柄も含めチームの中心であり今後の活躍を嘱望されていた選手を失ったことは悲しみに耐えません。生前の功績をしのび、ご冥福を心よりお祈りするとともに、ご家族様へ心から哀悼の意をささげます」と記した。

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