⚽清水エスパルス、川崎を撃破 今季公式戦初勝利 ルヴァン杯開幕
YBCルヴァン・カップ1次リーグ第1節(8日・エディオンスタジアム広島ほか=10試合)でB組の清水は川崎に3―2で競り勝った。
1次リーグB組▽観衆6900人
①アイスタ
清水 1勝(3)3(2―0 1―2)2 川崎 1敗(0)
▽得点者【清】オセフン(1)白崎(1)中山(1)【川】チャナティップ(1)宮代(PK)(1)
【評】清水は川崎との打ち合いを制した。
立ち上がりからテンポ良く球を動かし、前半6分に右クロスをオセフンが頭で合わせて先制。1分後には西沢の折り返しを白崎が詰めた。
前半途中から川崎に押し込まれる時間が増えたが、耐えて無失点で折り返した。後半22分に守りを崩されて失点したが、反撃。25分、途中出場の中山がゴール前で冷静に蹴り込み加点した。37分にPKで1点差とされたが、逃げ切った。
未勝利リーグ戦へ上昇気流
開幕から3試合引き分けが続いていたリーグ戦の停滞感を吹き飛ばした。ここまで出番の少なかった選手たちが奮起した清水は、3得点の快勝。2015年5月から公式戦で16試合勝利のなかった難敵川崎を撃破し、今季の公式戦初白星をサポーターに届けた。
中3日でリーグ戦に挟まれた日程で、4日の長崎戦から先発9人を入れ替え。4人が今季初めてピッチに立った。リーグ戦は3試合でわずか1ゴールと得点力不足に悩んでいたが、顔触れが様変わりしたイレブンが状況を一変させた。
先制点は今季初出場コンビから生まれた。前半6分、右サイドをDF北爪が破ってクロスを上げる。中央で相手DF2人に競り勝ってネットを揺らしたのはFWオセフンだ。出番が遠くてもひた向きに練習に取り組んできた韓国人ストライカーの昨年4月以来の公式戦ゴールだった。
1分後はMF白崎。左足の肉離れで出遅れ、長崎戦が今季初出場だったボランチは「自分がもっとゴールに絡んでいかないと」と3列目から飛び出して速攻を完結させた。
この試合のメンバーとなったリーグ戦のサブ組は、練習の紅白戦で主力組を上回る内容を見せていたという。途中出場で決勝点を挙げたMF中山は「リーグ戦に勢いを与えられれば」とうなずく。サブ組の意地が、チームに上昇気流をもたらす契機となるか。