下田市、車いすで海水浴可能に ユニバーサルビーチ、今夏試験実施
下田市は今夏から、車いすに乗ったまま海水浴できる「ユニバーサルビーチ」の取り組みを開始する。松木正一郎市長が6日、市議会3月定例会の施政方針演説で表明した。市によると、ユニバーサルビーチの取り組みは全国で進んでいるが、県内ではまだ珍しいとみられる。
下田を代表する観光資源の海の魅力化推進や、多文化共生を推し進める狙い。お盆のピーク時を除いた数日間で試験的に実施する。浜に専用のマットを整備し、委託先が水陸両用の車いすを用意するという。市内海水浴場のうち、外浦海水浴場で実施する見込み。
市は試験実施を経て、2024年度以降に向け車いす利用者専用の更衣室やシャワーの整備などを検討するとしている。
松木市長は「あらゆる人々が下田の美しい海での行楽を享受できるよう、環境整備を進める」と強調した。