家康とアオイの関連探る 京都の神社宮司 浜松で講演会
京都市の上賀茂神社の祭礼「賀茂祭(葵祭)」で使うフタバアオイを育てる事業「葵の会遠州プロジェクト」を進めている有志が2日夜、同神社の田中安比呂宮司を招いた講演イベントを浜松市中区で開いた。
田中宮司は「徳川家康と葵」と題し、徳川家の「三つ葉葵」は上賀茂神社の神紋である「二葉葵」を基に誕生したと説明。江戸時代に上賀茂神社が駿府城の徳川家康に葵を献上した「葵使(あおいつかい)」についても言及し、「家康は遠くからやってきた葵を大事にしてくれていたはずだ」などと紹介した。
講演後、徳川家の家紋にちなんだ日本酒を製造する遠州山中酒造の山中久典代表と田中宮司による座談会も行った。浜松市内で文化講演事業を展開する「割烹みその」が主催し、同プロジェクトを運営する静岡新聞びぶれが共催した。