静大・浜医の再編 浜松で期成会発足式 １法人２大学の意義強調
静岡大と浜松医科大の運営法人統合・大学再編の早期実現を目指し、浜松市を中心とした県内の市町、議会、経済界などでつくる期成同盟会の発足式が２日、同市中区のアクトシティ浜松で開かれた。両大が２０１９年に取り決めた「１法人２大学」の合意に沿って大学再編が進み、県内全域に優れた人材が輩出されるよう支えていく方針を確認した。
鈴木康友浜松市長は「大学再編を早期に実現し、新たな価値創造と先駆的人材育成を通じて日本の未来に貢献するために、県内の自治体や議会、経済団体などが一体となる」との設立趣意書を読み上げた。
静岡大の川田善正副学長は「浜松キャンパスの自立、独立した形での大学運営を多くの方が望んでいる」と述べた。浜松医科大の今野弘之学長も「広域の自治体の関係者に理解の輪が広がり、期成同盟会が発足したことを心強く思う」と改めて期待感を示した。
期成同盟会は県西部を中心とした自治体や市町議会、商工会議所、商工会のほか、県医師会の紀平幸一会長、スズキの鈴木修相談役らが個人として加わり、計４５の団体・個人で発足した。当面は両大学の協議を見守りつつ、県内外に運営法人の統合と大学再編の意義を訴えていく。
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