光技術の新事業提案 光産業創成大学院大 浜松で最終審査
光産業創成大学院大(浜松市西区)は28日、光技術を応用した新ビジネス創出に取り組む人材発掘のコンテスト「フォトニクスチャレンジ」の最終審査会を同市中区のアクトシティ浜松で行った。事業化に期待する最優秀ビジネス賞(賞金100万円)に神奈川県のミーバイオ、将来性の高い企画が対象の最優秀チャレンジ賞(同)に京都市のアーカイラスが選ばれた。

静岡中小企業優秀賞(同30万円)は浜松市中区のアールテック、会場の聴衆の投票で決めるオブザーバー賞(同)は東京都の「Milk.(ミルク)」が受賞した。
県内外の10社がレーザーやセンサーを活用した独自の事業計画を発表した。ミーバイオの代表は、光に反応する光スイッチタンパク質を紹介。バイオマス燃料の大量生産や、創薬などに応用する展望を語った。医療や製造のシステム開発などを手がけるアールテックの担当者は、脳血管の2次元画像から立体的な3次元画像をつくり、手術中の医師を支援する開発中の技術を解説した。
審査員長の瀧口義浩学長は「10社の中から5年後に数億円の売上高を出す企業が複数出ることを期待している」と総括した。