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テーマ : 三島市

小山町 DX、行政効率化【東部23年度予算案③】

 夜間や土日にスポーツ団体が利用する小山町立小中学校の体育館。利用する際は職員がいる時間に学校に出向いて予約する必要があり、仕事を休んで赴く人もいた。

新システムの導入により、予約のため学校に赴く必要がなくなる=小山町
新システムの導入により、予約のため学校に赴く必要がなくなる=小山町

 2023年度からは予約から鍵の開閉までスマートフォンで完結する。町は当初予算案に施設予約と鍵管理システム費として260万円を盛り込んだ。
 新システムでは、各団体がウェブ上で空き状況を確認して予約する。予約時に暗証番号が付与され、予約時間の前後30分以内に入力すると開く。町生涯学習課の瀬戸将貴副主任(32)は「町民の利便性が高まり、学校の負担軽減にもなる」と胸を張る。誰がいつ鍵を開けたか把握でき、施設管理の面でも役立つという。電話で受け付け、職員が代理で入力することも可能にし、スマホ操作に不慣れな住民にも配慮する。
 町は、新年度予算案の重点項目の一つにDX(デジタル・トランスフォーメーション)推進を掲げた。各種申請の電子化を目指す他、教育や農業現場のDXも進める。企画政策課は「住民に便利さを実感してもらえる取り組みを進める」と語る。
 三島市では、2019年に宣言した「スマート市役所」の推進事業に2千万円を盛り込んだ。新年度から住民票の発行手数料や収税などの全庁キャッシュレス決済サービスを導入する。引っ越しなどの手続き案内もデジタル化するほか、ロボットを活用した業務の自動化、職員の働き方改革なども推し進める。水環境デジタル監視システムの運用も開始し、河川の水位を知らせる防災対策と水辺の魅力を伝える観光振興策に生かす考え。南伊豆町は560万円を投じて都市部企業の人材を受け入れ、DX推進の旗振り役とする。

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