画家ビュフェ風に長泉描く 児童が配色、構図学ぶ
長泉町の長泉北小6年生がフランスの画家ベルナール・ビュフェ(1928~99年)の作品を学び、特徴を採り入れて制作した絵画を紹介する「ビュフェの目で見る長泉」が28日、同町のコミュニティながいずみで始まった。児童らが独自の視点で大家の特徴を分析し、「長泉の好きなところ」とのテーマで町内の風景を描いた。
ベルナール・ビュフェ美術館、ながいずみ観光交流協会と連携した。5日まで。
児童は図画工作の授業の一環で、同館学芸員からビュフェについて講義を受けて臨んだ。接着剤やクレヨンを使って油彩風に描いた鮎壺の滝、ビュフェの配色や構図に寄せて描いた富士山など約140枚が並ぶ。
学芸員の雨宮千嘉さんは「ビュフェ自身も長泉に来たことがあり、『南フランスに似ている』と風景を気に入っていた。彼のエッセンスが感じられる作品が多く面白い」と評した。企画した勝又麗衣子教諭は「特徴的な黒い輪郭や構図、制作方法などを手探りし、多様な作品が生まれた。ビュフェ本人の作品パネルと見比べながら楽しんでほしい」と呼びかけた。