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静岡東急スクエア 今夏撤退の可能性 営業危機、テナント複数退去

 静岡市葵区伝馬町の大型商業施設「静岡東急スクエア」が営業存続の危機に陥っていることが、24日までの関係者への取材で明らかになった。既に複数のテナントが退去していて、今年夏の撤退も取りざたされている。

一部テナントが退去し、厳しい業況の中で営業する静岡東急スクエア=2月下旬、静岡市葵区
一部テナントが退去し、厳しい業況の中で営業する静岡東急スクエア=2月下旬、静岡市葵区
一部テナントが退去し、厳しい業況の中で営業する静岡東急スクエア=2月下旬、静岡市葵区

 同施設は2007年開業の「SHIZUOKA 109」の後継施設。現在、地上3階を除く地下1~地上5階に約20店舗が入居する。一部テナントには撤退の情報が伝えられたという。一方で、施設を運営する後継事業者の選定作業は進展していないとみられる。
 近隣では21年3月、約半世紀にわたってにぎわい創出の一翼を担っていた静岡マルイが閉店した。新静岡セノバが近接する伝馬町周辺は呉服町、御幸町と並ぶ静岡市中心街の一角を形成し、今回の経営危機が中心街の集客減につながると危惧されている。
 静岡東急スクエアは17年11月、109時代に10~20代女性が主だった客層拡大を狙い、雑貨や飲食などをそろえ再出発した。近年は新型コロナウイルス禍に加え、周辺商業施設との競争も激化し、客足が減少している。
 静岡東急スクエアの幹部は「現状が厳しいことは見てもらえれば分かる。あらゆる改善策を検討しているが、何も決定しておらず、お話しできない」としている。

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