⚽J2清水 9季ぶり復帰の吉田、攻守に躍動 次節、J通算400試合達成へ
J2清水のDF吉田豊(33)=静岡学園高出=が18日のリーグ開幕戦にフル出場し、9季ぶりに復帰した古巣での新たな一歩を踏み出した。攻守で健在ぶりを示したが、チームは引き分け発進。次節の敵地岡山戦(26日)は出場すればJリーグ通算400試合目となり、自身の節目を飾る今季初勝利を誓う。
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水戸との開幕戦は右ウイングバックとして先発に名を連ね、4-4-2に布陣変更した後半は右サイドバックでプレーした。リカルド監督からは主に左サイドを試されてきたが、右での起用となってもそつなく対応した。
自慢の対人守備の強さで相手のサイド攻撃を封じ、ボールを持てば効果的に配球した。特に後半には「空いた選手は常に見ている」とゴール脇のスペースに走り込んだ味方にパスを送り、攻撃を活性化した。
J1名古屋からの完全移籍で、2012~14年に所属した清水に舞い戻った。「スタジアムの雰囲気や応援に懐かしさを感じた」と感慨を覚えながらのプレーだったが、戦いを終えて「勝利でスタートしたかった」と悔しさが募った。
08年のプロ入りから清水を含む4クラブで活躍。積み上げたJ1とJ2での出場数は水戸戦で計399試合に達した。「常に目の前の試合を考えている」と記録には素っ気ないが、体の管理に気を配りながらピッチに立ち続けてきた自負はある。変わらぬ力強さに豊かな経験を加え、1年でのJ1復帰を目指すチームをけん引する決意だ。